ゲーム性としては前作を踏襲しており、作中では字幕やセリフなどは一切なく、暗く異様なディストピアの世界をギミックを解きながら進んでいく横スクロールアクションです。アクションのシビアさや初見殺しが少なくなっていて、全体的に難易度が優しくなっています。(LIMBOがおかしかった)
LIMBOで悪かった部分がブラッシュアップされている半面、システムや操作はそこまで変わりません。この記事ではINSIDEの世界観と魅力について触れていきたいと思います。
『LIMBO』については別に紹介記事を書いています。
INSIDEの世界
上記のトレーラーで見て感じた印象そのままのゲームなので、ネタバレも伏せるとあまり書くことが無いのですが、導入部を少し実際のゲームに沿って説明したいと思います。
少年が崖から滑り落ちたところから唐突にゲームは始まります。森の中を歩いていくと、ふと人影を見つける。どうやら男たちは主人公を探している様子。彼らは主人公を見つけると発砲したり、捕まえて容赦なく殺してきます。
追われる理由も分からない中、とにかく殺されないように逃げ続けていると、森を抜け謎の研究所にたどり着きます。研究所の中では怪しげな実験や得体の知れない存在がいて、明らかにやばい空気が漂っています。
トラックに詰め込まれ運ばれてきた人たちは、一列に並び何かの検査を受けていて、主人公も集団に紛れながらより研究所の奥へ奥へと進んでいきます。
導入としてはこんな感じで、自我を失った人に対してそれを管理する人がいたり商品のように扱われている光景は、まさにディストピアといった感じ。このあたりから本番で、進めば進むほど狂気を増していきます。
確かに感じる存在と空間
INSIDEはシームレスなので画面の切り替わりとかは無いんですが、場面転換になるような瞬間でキメの演出を挟んできます。そのカットの一つ一つが、吸い込まれそうになるくらい上手に背景と効果音を駆使していて、特に水の表現が綺麗だなって思いました。全体が暗いトーンなので光が差し込む瞬間とかが映えるんですね。
作中でBGMが流れることは殆どありませんが、手抜きかと言うとそうではなく環境音や効果音を印象づけるためで、逆にサウンドにはこだわりや力を入れているように感じました。また、それらの演出は、強い没入感を生み出していてどこか映画を見ている感覚に近いです。ゲームをしていると言うよりは、主人公というアバターを通してこの世界を疑似体験しているような。
複数のEDに分かれていますがそれを踏まえても4~5時間で終わるゲームなので、一気にプレイして欲しい作品です。INSIDEをクリアした後に残る感覚は中々他のゲームだと体験できないものだと思っているので、是非やってみてください。個人的にマストバイです。