上の会話、2chとSNSで親の顔より見たようなやり取りなんですけど、今でもたまに見るんですよね。
「どうやったら上手くなるの?」って質問に対して「頭使って練習しろ」「考えて描け」みたいな回答。
何をどう考えるのか具体的に言わないと分からないのでは?って思うので、今回は個人的に物事を上達させる際に考えるべきこと、必要なことを書いてみます。
効率よく練習する方法的な記事ですので、音楽、絵、ゲーム、スポーツなど、ジャンルは問わず広く応用できる内容です。
上手い人の真似をする
答えです。これでほぼ終わりなのですが、流石に短すぎるのでもう少し噛み砕いて解説していきます。
まず、上手くなりたいと思うにあたって、自分の理想像みたいなのがあると思います。
「こういう曲を作れるようになりたい」とか「こんな絵を描きたい」とかですね。
そういった自分にとって理想の作品、もしくは理想に近い作品をピックアップします。ゲームとかだったら上手い人のプレイ動画とかでもいいですね。
これはいくつでも構わないのですが、数が増えるほど難易度が高くなりやすいので、慣れないうちは1つで行うのが無難でしょう。
目標とするものをアナライズする
こうして自分にとって理想の作品、お手本もといリファレンスを決めたら作品のアナライズを行います。アナライズは分析って意味です。
いきなりアナライズしろって言われてもどこから手を付ければいいのか分からないと思うので、以下の項目を意識してみてください。
・何故そのポイントが良いと感じるのか。
後ほど重要になってきますが、コツとしては、要素を細かく分割することです。
どういうことかと言うとリファレンスの曲があったとして、ただ単に「いい曲だから参考にしよう」ではなく、具体的にどこがどういう風にいいか、などを洗い出すことです。
例えばピアノのパートがいいと思ったけど、同じフレーズのまま別の楽器に置き換えても良さが損なわれないと思った場合、それはピアノという楽器ではなくフレーズそのものに焦点を当てていく必要があります。
良い、悪いの判断は主観も入るので、しっかり自分が魅力に感じている部分と理由を明確にしましょう。
いまいちお手本の分析がうまくいかない場合
これができない場合は、自分の中で土台となっているものが定まっていない状態です。
いわゆる練習量が圧倒的に足りない可能性大きいんですが、それを言ってしまうと身も蓋もなくなるので、やり方を提案してみます。みんなできるだけ楽して上手くなりたいもんね。
お手本の要素をなにか一つ選んでとりあえずそのまま真似してみてください。
例えば音楽だったら色んな曲のメロディやコード進行、絵だったらポーズや使う色、ゲームだったら使う武器や立ち回りなど。なんでもいいです。
簡単なものからでもいいので、とにかく見て聞いて頑張って真似してください。初めは辛いかもしれませんが、そのうちスピードとクオリティが上がってくるはずです。
一つの要素の真似がある程度できるようになったら、違う要素で同じことを繰り返してください。
そうしているうちに要素と要素を組み合わせて、オリジナリティとか独創性とか呼ばれるものを出せるようになります。
ここまで来たら土台となるものがある程度定まっているはずなので、再度リファレンスのアナライズをやってみてください。多分最初と違う感覚で見えてきます。
闇雲にアウトプットをしないこと
実際に作ったり練習したりする際には、参考にするものを選別し、理解する事が大事です。
自分とお手本の違いを比較して、改善するべき箇所を洗い出していきましょう。
お手本としているものはおそらく自分より高いレベルの作品になると思います。まあ参考にするんだから当たり前と言えば当たり前ですが。
ここでさっき述べた「細かく分割する」って事が役に立ちます。細かく分割しておくとクリアするべき課題が捉えやすくなります。
作品全体をまとめて捉えようとするのはかなり難しく、先が見えにくいです。
ここを怠った場合「何が足りないのか」「何故悪いのか」も分からないまま練習するので、無駄なところに使うエネルギーや時間が増えます。
最悪、見当違いな練習をして「たくさん練習してるのに上手くならない」なんて悪循環に陥ります。
闇雲に練習するより、自分のウィークポイントを細かく明らかにして、一つ一つ補っていくのが無駄がなく効率的なんですね。
まとめ
ここまで上手くなる練習法について書いてきました。
結局耳コピじゃん模写じゃんとか思った方もいるかもなんですが、目的とするのは「インプットとアウトプットの最適化」です。
同じ作業でも考えを持って取り組むことで、効率や成果は変わってきます。まとめると以下の2点を意識することが重要です。
・お手本とする作品を構成する要素を細分化し、自分の作品との違いを理解する
人によって合う練習法は違うとも言いますが、物事の基礎や感覚を身につけるのは多分これが早いんじゃないかな。
本当はもっと簡潔にまとめるつもりだったんですが思ったより長くなってしまいました。参考になれば幸いです。
他にも練習する際のパフォーマンスをあげるテクニックとかあるんですが、更に長くなるので別の記事で紹介する予定です。