「Spitfire Audio」が提供しているフリー音源「LABS」というシリーズに新しく「Charango」が追加されました。
「LABS」シリーズは過去に「ELECTRIC PIANO」「AMPLIFIED CELLO QUARTET」「DRUMS」「STRINGS」「SOFT PIANO」の5つをリリースしており、「Charango」は6つ目になるライブラリです。
過去のライブラリについては以下の記事を御覧ください。
チャランゴとはどんな楽器なのか?
初めて聞いたので調べてみたら、アンデス地方で使われる民族楽器らしく、15~16世紀頃にスペイン人がアメリカに持ち込んだビウエラという楽器がきっかけで普及していったようです。
見た目はめっちゃウクレレに似ていますね。複弦であったり背面が丸くなっていたりする所はマンドリンって感じ。
この楽器には少し珍しい点があって、調弦が低音から高音に順番に並んでいないことです。これは親指と人差指で二重奏をする際を考慮しているためらしいです。
また、主要なのはナイロン弦ですが、スチール弦が使われることもあるようですね。
上の動画を見るとウクレレとかギターの演奏に近いですが、複弦特有のツヤっとした音色はやっぱマンドリンっぽいなって思いました。
Charango
バックで流れている音楽はチャランゴを使用したものだと思いますが、スパニッシュな雰囲気が強く出ています。さっき挙げた動画とはだいぶ印象が違いますね。
ジプシーとかによく合いそうですが、楽器自体あんまりクセがない音なので、結構色んなジャンルに使いやすいと思います。
音源はNEUMANNのKM184で収録されており、「Charango 01」「Charango 02」「Charango Ensemble」の3つが使用可能です。
何故か「Charango 01」と「Charango 02」はパンがやや左側に振られていますが、R15前後にするとセンター付近から聞こえるようになります。
ボリューム、ダイナミクス、リバーブの他に「TIGHTNESS」調節することができます。
まとめ
奏法や細かい調節はできませんが、相変わらず音のクオリティが高くUIもシンプルなので使い勝手がいいですね。
民族音源は専用音源が少なく、欲しい音が総合音源とかに入っていてもクオリティや奏法がもうひと押し…!ってこともよくあるので、音源メーカーにはこうした珍しい楽器にもっとスポットを当てる流れができればいいと思います。
公式によるとライブラリは今後も追加する予定だそうです。また新しい音源が入ったら紹介したいと思います。
今回紹介した「Charango」もとい「LABS」は無料でダウンロードできるので、是非使ってみて下さい。
ダウンロードリンクはこちら:Spitfire Audio|LABS
「Spitfire Audio」は他にも珍しい音源を制作しており、Moon Guitarの無料音源を配布しています。せっかくなので「LABS」と一緒にダウンロードしましょう。