DTMをやっていると避けては通れない作業の一つにミックスがあります。
やり方が人によって違い、正解があるわけでもないので苦手な方も多いのではないでしょうか。
ミックスやマスタリングに関する入門本や解説本はたくさんありますが、今から紹介する「SoundGym」はより実践的なツールです。
数をこなしてって言うのも一つのやり方ですが、学習方法としてはスマートではありませんね。
今回は効率的にミキシング、マスタリングの技術や耳の精度を向上させたい方に向けた記事になります。
SoundGymとは
「SoundGym」はオーディオイヤートレーニングプラットフォームです。
簡単に説明すると、オーディオファイルを再生してかかっているエフェクトの詳細を当てるクイズ形式のゲームです。
例えば「Peak Master」というEQを使ったトレーニングなら、バイバスとエフェクトを聴き比べてどの帯域をブーストしているか判断する、といった感じ。
答えに近いほど点数が高く、自分の苦手分野を効率的に改善していくことができます。また、他のユーザーとスコアを比較し、自分の技術はどの程度なのか参考にすることも可能です。
トレーニングで鍛えることのできるスキル
EQ Knight / Equalization
2つのオーディオファイルから表示されているEQの設定が反映されている方を選択するトレーニングです。
EQ Cheetah / Equalization
オーディオファイルを聴いて、どの周波数がブーストされているかを当てるトレーニングです。時間制限があり、スピーディーに解いていくタイプ。
Peak Master / Equalization
オーディオファイルを聴いて、どの周波数がブーストされているかを当てるトレーニング。EQ Cheetahと基本的に同じですがこちらは時間制限がなく、より正確に特定する練習になります。
Dr. Compressor / Dynamics
2つのオーディオファイルが提示されコンプレッションされている方を選択するトレーニングです。
Filter Expert / Equalization
オーディオファイルが再生され、表示されているEQの設定から反映されている方を選択するトレーニングです。EQ Knightはオーディオファイルを選択しますが、こちらはEQを選択する逆パターンになります。
DB King / Dynamics
「Original / After Gain」を聴き比べ、正しいボリュームの増減を選択するトレーニングです。
Kit Cut / Equalization
オーディオファイルを聴いて、どの周波数がカットされているかを当てるトレーニング。Peak Masterとやり方は同じです。
PanMan / Space & Time
オーディオファイルを聴いて、どれくらいパンニングされているかを当てるトレーニング。
Delay Control / Space & Time
オーディオファイルを聴いて、元の音声とどれだけ遅れているか(ディレイタイム)を当てるトレーニング。
Distorted Reality / Quality
2つのオーディオファイルが提示され歪んでいる方を選択するトレーニングです。
SoundGym Pro
SoundGym Proという有料のプランに登録すると、機能の開放の他にミキシングの動画など、より効果的なトレーニングを受けることができます。
有料のプランは3つ用意されています。
・月額プラン 14.95$/月
・年間プラン 119$(9.90$/月)
・買い切りプラン 395$
会員登録してから24時間以内であれば、年間プランと買い切りプランは割引価格で申し込むことが可能です。
まとめ
「SoundGym」の紹介でしたがいかがだったでしょうか。
トレーニング内容は地味ですし継続は大変ですが、しっかり行えば長いスパンで考えた時にきっと財産になるはずです。1ヶ月程度でも続けてみれば結構効果を実感できると思います。
DTMをやっているとプラグインの設定や機材などに目が行きがちですが、結局の所、技術の応用や時間の短縮になるのはこういった地力の箇所です。
僕は専門学校で音響の学科だったんですが、高いお金払って専門学校行くよりこれをやったほうが遥かに実用的な知識と技術が身につくと考えています。マジで専門学校とか行く意味ないぜ。
最近はやっていませんが、過去に似たような練習プログラムを自分で組んでやったことがあるので、個人的にかなりオススメのツールです。僕も年間プランを検討しています。
機能に制限はありますが、無料でもトレーニングは可能ですので、とりあえず興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
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