将来を不安に思う必要はない?エネルゲイア的思考を持つこと

生きていく上で「10年後何しているんだろう」とか、未来に漠然とした不安を抱えるのは誰にでもあると思います。

もっと短い時間軸で考えても「プレゼンが上手くいくか」とか「試合で失敗しないか」とか色々ありますね。

そういった不安を払拭しようと、何かしら先のための行動を起こさずにはいられないわけです。

最近読んだ本の中から「エネルゲイア」という面白い話を見つけたので、今回はそういう未来を悩むことに対する一つの解というか、マインドの話を書きたいと思います。

わりとクリエイターとかにも大事かなと思うことなので、読んで頂ければ幸いです。

そもそもエネルゲイアとは?

先のことに対する不安というのは、「エネルゲイア」的な思考及び行動を意識することであんまり気にする必要が無くなります。

じゃあ、そもそもまずエネルゲイアって何?って感じで初めて聞く方も多いと思いますので、そこから解説しますね。

エネルゲイアというのはアリストテレスが提唱した哲学用語で、Wikipediaには以下のように記載されています。

エネルゲイアとは、アリストテレスによって提唱された哲学用語。現実態と訳される事もある。

可能的なものが発展する以前の段階であるデュナミスが、可能性を実現させた段階をエネルゲイアとアリストテレスは呼んだ。例えば種子と花を例とすれば、まだ成長していない種子はデュナミスであり、その種子が花となった段階はエネルゲイアということである。さらに可能性を完全に実現して、その目的に至っている状態のことをエンテレケイアと呼んだ。

Wikipediaより引用

ちょっと分かりにくいですね。噛み砕いて短くまとめると、現在進行と完了が同時に成せる行為のことです。

つまり具体的にどういうことなの?

じゃあ言葉の意味は何となく分かったけど、具体的にどういうことなの?って感じだと思います。

分かりやすい例を挙げると「楽しいからピアノを弾く」と言うのはエネルゲイア的行動になります。楽しむと行動を目的を同時に満たしているからです。

「上手くなりたいからピアノを弾く」「褒められたいから練習する」のような目的やゴール等、先の目標のために何かを行うことをエネルゲイアとは逆に「キーネーシス」と呼びます。

学校でも社会でもこの「キーネーシス」的行動が多くを占めていて、常に、今ではなく未来に対して意識を向ける癖が身についてしまっています。テストで良い点を取りたいとか、昇進したい、プロジェクトで失敗しないように、とかですね。

一度目的を度外視して「今」に集中してみよう

キーネーシス的行動は一見効率よく見えますが、先を優先するあまり、今この瞬間を犠牲しているのと同じなのです。これでは本末転倒ではないでしょうか。

未来がどうなるかなんて誰にも分からないのだから、不安を一つ解消したとしても次の不安は絶えず訪れるわけです。

だったらとりあえずは先のことを置いておいて、今やるべきことに集中して全力で取り組んでみましょう。

楽器とか絵でも何でもいいんですが、楽しんでやってる時こそ高いパフォーマンスが生まれてくるものです。これは実際に経験がある方も多いのではないでしょうか。

そうしていい状態を継続することにより自ずと結果が結びついてくるのです。

まとめ

アリストテレスによる「エネルゲイア」的思考について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

要点をまとめると以下のような感じになります。

今やってることに集中して無心で取り組む

過程そのものに充実感を感じ、楽しんでいる時こそ高いパフォーマンスが生まれる。

高いパフォーマンスを保ち、出来ることを積み上げていけば、自然と「結果」がついてくる。

つまり一つ一つしっかりと打ち込んでいれば、そもそも先を不安に思う必要は無いってことなんですね。

まあ書いているとすごい当たり前な気もするけど、忘れがちというか中々実践できていなかったから今回記事にしてみました。

これは別に成功を確約するものではないですが、先のために行動するより結果的に効率や成果が向上するので、日々続けていけばチャンスはきっと訪れるはずだと思います。

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