「ぶら下がり健康器」って知っていますか?昔流行した健康器具なんですけど、名前の通り棒にひたすらぶら下がるだけの代物です。
鉄棒を縦長にし、室内に設置できるように横幅をスリムにしたようなアレ。
で、実はぶらさがり健康器を去年の6月頃にAmazonで買ったんですが、ちまちまやってたら1年過ぎてました。
今回はぶらさがり健康器の効果は実際使ってみてどうなのかって感じで感想をまとめたいと思います。
何故「ぶら下がり健康器」を買ったのか
まず、数あるトレーニング機器の中からなんでぶらさがり健康器を選んだか、経緯をお話ししますね。
僕は現在フリーランスとして生活してますが、以前は会社で働いていました。作曲家として雇われていたので作業自体は基本デスクワークですが、家から駅が遠いので歩いたりと、多少なり動いていたわけです。
しかし、勤務していた会社を辞めてから家に引きこもる生活に変わり、本当に運動からかけ離れた生活になってしまいました。
危機感を感じるようになったのは、ある日、用事で外に出た時に以前はなんとも無かった距離でも、しんどさを感じるようになっていたのです。
その時に「これはまずい」と思って、何かしら体を動かす方法を考えることにしました。
運動できる環境を考える
まず、運動する方法について考えた時、ざっと思いついたのは以下の3つ。
2.近所をランニングする
3.家で使える運動器具を買う
1.スポーツジムなどの専用施設に通う
これはNG。毎回使用料や月額がかかってしまうと、固定費になってしまうのでそれは避けたい。
本格的に運動したい人やプロのトレーナーにアドバイスもらいたい人には向いてますが、僕は現状維持できればいいので候補から除外。
そもそも調べた時に、家から微妙に遠いところしかなかったので、始めても続かないことを確信しました。コスト的にも釣り合わないですし。
2.近所をランニングする
これは正直続けられるなら一番いいと思います。始めるのにお金かからないし汗かけるし。
まあ、これも本格的にやるならランニングシューズとかスマートウォッチあったほうが捗るからお金はかかるっちゃかかるけど、別になくても問題はない。
ただ、根っから引きこもりなのか、本当に外出たくないんですよね。継続しなきゃ意味がないので運動を始めるまでのハードルは極力低くしたい。
外出るって考えると億劫になってしまうので、今回は除外。
3.家で使える運動器具を買う
結局引きこもりなのでここにたどり着くわけです。
外走る代わりにランニングマシンもありかなって思ったんですけど、場所と値段的になかなか難しいから悩んだ無しに。
他の定番といえばホームジム。これはかなり迷いました。これ一台でほぼ全身トレーニングできるし。
しかし、当時はまだ運動を続けられるか不安だったので、値段も安くないし買って埃かぶったらマジでどうしようって感じで見送りにしました。
まあ、結果的に家なら運動を継続できることが分かったので、今は購入検討中です。ただ、これ買うと今持ってるぶらさがり健康器が完全に下位互換になるので買うに買えない状況。
最後にぶらさがり健康器です。他の2つに比べたらまだ省スペースなのと楽そうだなーって思って候補に入れました。まあ実際は全然楽じゃないんだけど。
ぶらさがり健康器もホームジムほどではないですが、腹筋、背筋、腕、肩周りなど、上半身全般は鍛えられるので、見た目以上にトレーニングの幅は広いです。
僕は趣味でたまにボルダリング行くので、握力と腕力を鍛えられるのも個人的にちょうどよく、考えた末、購入に踏み切りました。
正直なところ、仮に飽きても最悪洗濯干しとして使えばいいかって思ったのが決め手です。かなり消極的な理由ですが、自分の三日坊主っぷりは自分がよく知っていますからね…。
選んだぶらさがり健康器
まず、僕が買ったぶらさがり健康器は「山善のBBK-220」ってやつです。かなりシンプルでぶらさがり健康器の中でも安価なモデル。
もっと色々できるやつ買おうかなとも思ったんですが、必要なスペースも増える。
それだったらいっそのことホームジム買ったほうがいいし、どっちつかずになるなら機能は一点に絞ったほうがいいかなと思っての判断でした。
今振り返るとALINCOとかのワイドグリップのやつにすればよかったかなってちょっと後悔してます。
組立前の写真が無いんですが、ものがものなので厚さはないけどそれなりに大きい箱で届きます。
組立自体は部品も少なく、説明書もついてたはずなので難なくできた覚えがあります。女性でも問題ないと思われる。
実際にぶらさがり健康器を1年使った感想
で、実際どうなの?ってことで、ここからは得られた効果と感想を書いていきます。
トレーニングを始めて変わったこと
まず、ぶら下がりトレーニングを始めてから、一番大きく変わったことは、肩と背中のこりがほとんど改善されたことです。
以前は自分でよく肩を揉んでいたんですが(あまりよくないらしい)、今では自然と揉むのをやめるようになりました。
あとは「今猫背になってるな」って分かるようになったことです。
今までは意識したこともなかったんですが、最近は作業に集中して猫背になったりすると、背筋伸ばさなきゃって感覚になるんですよね。
おかげで猫背が減ったんですが、これも肩こりが改善された要因の一つかも。
ぶら下がって身体が伸ばされているからなのか、筋肉が付いたからなのかは不明ですが、身体が歪んでいた姿勢を正しい姿勢に戻そうとしている気がします。
追記:現在はバランスボールと併用して生活しています。
バランスボールについても1年間じっくり使ってみた感想を書いてます。
こちらも参照下さい。
続けられたコツ
1年続いたのは自分でも驚いたんですが、ポイントとしては義務感を作らなかったことかなって思います。
具体的に言うと、トレーニングをする時間とかノルマを設定せず、気が向いた時にやるって感じです。喉乾いたから水でも飲もう程度のノリ。
僕の場合は、ぶら下がり健康器を通り過ぎる際になんとなくぶら下がってみたりしてました。あとは作業してて集中力切れたときとか。
そもそも、長時間やるようなものでもないので、時間がかかる的なプレッシャーも皆無なのが大きいです。
こんな調子でやっていたら、いつの間にか2,3ヶ月くらい継続できており、このくらい続くともはや生活の一部になってるので、1年過ぎるまであっという間でした。
使ってみて分かったこと
これは僕の失敗なんですが、フローリングとか畳に直接設置すると床がガンガン傷つきます。
一応土台の裏にスポンジが付いてるので傷つかないはずなんですが、全く機能していませんでした。
気づいたときには時既に遅しだったので、これからぶら下がり健康器を買う人は一緒にフロアマットも買うことを強くオススメします。賃貸なのにどうすんだよこれ…。
ある程度慣れてからはぶら下がりトレーニングに加えて、懸垂も積極的にやるようにしてるんですが、上腕と前腕が目に見えて筋肉つきます。
なんでもそうだけど、自分がやったことが結果として実感できると楽しいしモチベーションも湧いてきますね。
ぶら下がりながら足を上げるトレーニング(レッグレイズ)もしているんですが、こちらはまだあんまり効果が実感できていません。
あとはたまに物干し台としても使ってます。意外と便利。
まとめ
買って届いた日「まあぶら下がるだけだし余裕でしょ」って思って掴まってみたら全くそんなことはありませんでした。普通にめっちゃきつい。
始めてからしばらくは10~20秒くらいぶら下がるだけでしんどく、懸垂は数回でリタイアってレベルでしたが、今はぶら下がりなら1分弱、懸垂なら10回程度ならこなせるくらいに成長しました。
一応これ以上もやろうと思えばできるんですが、あんまりきついと嫌になるので、今はこのくらいの負荷で1日に数回やっています。
適切な運動量に達してるかというとかなり怪しいですが、それでもやらないよりはずっと健康的ですし、昔から悩んでいた肩こりが解消されたので、良しとしています。
腰痛に関しては僕は元から無かったので分かりませんが、レビューをみると楽になった方も多いみたいです。
運動不足だけど家から出るのは億劫な方や、肩こりや背中で悩んでる人にはぶらさがり健康器、おすすめです。
追記:現在はGtGメソッドってやり方で懸垂をメインにトレーニングしています。
ロシアの特殊部隊「スペツナズ」で行われているトレーニングをアメリカに広めたインストラクターが提唱しているやり方です。
GtGメソッドについては以下の記事で詳しく書いているので参考にしてください。