「Nihilumbra(ニヒラブラ)」はインディーズのデベロッパー「BeautiFun Games」による作品です。
主人公は虚無(ヴォイド)から生まれた存在で、虚無に飲み込まれないように逃げながら世界を旅をしていく。ジャンルは定番のサイドビューによるパズルアクションで、システムとしては画面端まで移動すると一気にスクロールする少し昔ながらの仕様になっており、主人公の動きとともにポエムチックなナレーションでストーリーが展開します。
また、手描きとテクスチャを合わせたような特徴的なグラフィックも魅力の一つです。
本作はNintendo Switchやスマートフォンアプリでも遊ぶことができ、Appleが毎年行っている「AppStore BEST of 2012」では隠れた名作に選ばれています。
Nihilumbraの世界
物語は虚無から主人公が生まれたところから始まります。主人公は移動と少し跳ねる程度しか出来ないか弱い存在です。
道なりに進んでいくとかかしの姿が。主人公はかかしを見て人の姿に形を変えます。しかしまだ何も出来ないことには変わりありません。
またも進んでいくと、やがて青い花を見つけます。この花は他にも複数の色が存在していて、見つける度にそれぞれ主人公に不思議な力を与えてくれます。
この不思議な力を用いて自分が何者なのかを探すために旅をするのが「Nihilumbra」です。
色を駆使して次の色へ
青い花が与えてくれたのは氷の力で、カーソル上でなぞった場所が凍りついてゆく。
氷の上は滑らせることが可能で、ゆったりとしか歩けない主人公をより速く移動させたり、動かせなかったオブジェクトを動かすことが出来るようになります。
旅の中でまた新たな力を手に入れる。こうしてより多くの力を身につけていくと、それぞれの力を組み合わせてより応用的な動きが可能になります。
今まで届かなかった場所、通れなかった道も、新たな力を得ることによって進む方法が見つかるかもしれません。
クリア後が本番
世界観とか作風をアピールポイントとしているサイドビューのゲームはよくありますが、本作も例に漏れずそうした雰囲気ゲーの一つです。BGMとかも結構好みだったんですが、サントラとかはないみたいですね。
実際のところ、ゲーム的にはチェックポイントはかなりこまめに配置されており、ゲームオーバーからのやり直しのストレスは非常に少ないように感じます。
パズル自体も簡単なものが多く、ステージも基本的に一本道で迷ったりもしないので難易度としてはかなり低めです。
本編は。
本編をクリアするといわゆる2週目「ヴォイドモード」が出現するのですが、これがヤバイ。どれくらいヤバイかって言うとマジでヤバイ。レビューで難しい難しい書かれてたので「どれどれ」って舐めた態度でプレイしたら普通に返り討ちにされました。難易度が突然上がりすぎてもう別のゲームですね…。
こんなの絶対おかしいよ。